全国棚田(千枚田)連絡協議会

全国棚田(千枚田)サミット

Learn the wisdom of the predecessors, think about environmental
conservation, land conservation and rural culture.

これまでの開催地PDFアイコンをクリックすると、開催状況をご覧いただけます。

  • 2019 山口県 長門市 第25回 2019年10月12日(土)~14日(月)
  • 2018 長野県 小谷村 第24回 平成30年9月8日(土)~9日(日)
  • 2017 長崎県 波佐見町 第23回 平成29年9月28日(木)~29日(金)

    第23回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    このたび、長崎県波佐見町において、「棚田は21世紀の社交場」をメインテーマに、棚田に関わる人たちが集い、第23回全国棚田(千枚田)サミットを開催いたしました。

    我々は、先人たちの知恵と努力に感謝しながら、厳しい環境の下、中山間地域等直接支払制度等を活用しながら、それぞれの地域の棚田を守り続けてきました。これからは、国民全体への輪として拡げるとともに、国民一人ひとりが何らかの形で、棚田とその地域を応援していただける取組を目指します。

    人が集まる棚田には、「美しい」「楽しい」「おいしい」等の要素があります。そうした魅力のある棚田を作るには、棚田で迎える人(農村)だけではなく、棚田へ出掛ける人(都市)の力が必要です。人と人の繋がり(出会い・触れ合い・分かち合い)を大切にすることで、「社交場」と呼ぶに相応しい21世紀の棚田を実現します。

    今、棚田への理解が深まっています。これを好機と捉え、棚田は歴史の、社会の、人々の貴重な財産であることを発信し、みんなの力を合わせて美しい棚田を未来へ引き継ぐため、次のとおり宣言します。

    1 美しい棚田は日本の誇り
    私たちは、永続的に美しい景観が保全されるよう、社会全体で棚田を支える機運を醸成しましょう。
    2 楽しい棚田は連携の場
    私たちは、農村と都市の交流を図り、知恵を出し合い、棚田の経済活動を活性化させましょう。
    3 おいしい棚田は女性の力
    私たちは、田舎が持つ ゛おもてなし力“ を活かすため、女性が積極的に参加できる6次産業化をサポートしましょう。

    平成29年9月29日

    第23回全国棚田(千枚田)サミット

  • 2016 新潟県 佐渡市 第22回 平成28年7月14日(木)~15日(金)

    第22回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    私たち全国の農産物生産者、消費者、棚田保全団体、行政職員など、さまざまな立場から棚田に関わる人々は、今回、新潟県佐渡市に集い、第22回全国棚田(千枚田)サミットを開催しました。

    棚田は、先人たちが多大な労力と長い年月をかけて築き上げてきた、農業的・環境的・文化的な価値を持つ、私たちのかけがえのない財産です。しかし、高齢化、農業の担い手不足などにより、全国の棚田は危機的な状況に直面しています。

    そこで、今回のサミットでは、棚田の魅力や可能性を再発見し、夢を持ってどう未来に継承していくか、議論を深めました。

    ここに、私たちの議論の成果を共同で宣言します。

    • 一 私たちは、かけがえのない里山の農業を支えるため、棚田米の価値を消費者と共有し、交流活動を積極的に進めます。
    • 一 私たちは、豊かな命をはぐくむ里山を舞台に食と農の原体験の機会をつくり、棚田の多様な可能性と夢を追求しながら、果敢に挑戦し続ける姿勢を通して、「共感」と「協働」のスパイラルを生み出します。
    • 一 私たちは、過去から受け継いできた棚田地域の環境とコミュニティを次世代につなぐため、外部との交流を通じて、自分たちが誇りと楽しみを持てる地域資源の発掘・発信に努めます。
    • 一 私たちは、棚田保全活動を持続的に続けていくため、取組みの事業化を行い、新たな地域資源を発見・創造することにより、内外から担い手が集まるような仕組み作りに取り組みます。
    • 一 私たちは、棚田が発信する自然共生社会という価値観を世の中に広め、地域外からの“外貨”獲得に向けた仕組みづくりや、学校教育を通じた人材育成に積極的に取り組みます。
    • 一 私たち棚田の未来を担う若手は、棚田を「日常」「学び」「イベント交流」の3つの場と捉え、地域の特性にあった3つのバランスを考えながら、自らの考えた「棚田の未来予想図」の実現に取り組みます。

    平成28年7月15日

    第22回全国棚田(干枚田)サミット参加者一同

  • 2015 佐賀県 玄海町 第21回 平成27年10月23日(金)~24日(土)
  • 2014 山形県 上山市 第20回 平成26年10月23日(木)~24日(金)

    第20回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    日本各地の棚田は、我が国のコメづくりの歴史であり、先人たちの知恵と努力によって大切に守り伝えられてきた次世代に引き継ぐべき日本の宝であります。

    これらの棚田は、食料生産の場としてだけではなく、農業が継続されることによって、洪水や土砂の流出を防ぐなどの国土保全の役割を果たしながら、私たちの生活に潤いをもたらす里山の自然や生き物たち、美しい農村風景などを提供しています。

    しかし、近年、農業者の高齢化と地域の過疎化による耕作放棄地の進行や有害鳥獣による被害の増加など、年を重ねるごとに荒廃が進み、地域の力だけで保全していくことが困難な状況にあります。

    今回は第20回という節目を迎え、震災復興に取り組む東北の地において、棚田保全に関わる全国各地の皆様との交流を通して、国民共有の財産といえる棚田の多面的機能と価値を評価し、国民の総意で、棚田を次世代に引き継ぐことができるよう、次のことを確認し、山形県上山市で開催された第20回全国棚田(千枚田)サミットの共同宣言といたします。

    • 一 私たちは、新たな担い手の確保・育成を図るとともに、棚田が有する多面的機能が十分に発揮され るよう、持続的な営農活動を通して棚田を保全し、次世代に継承する取り組みを継続します。
    • 一 私たちは、棚田が育む豊かな自然や文化などの地域資源を、6次産業化の取り組みや観光等に活用し、地域の活性化を図ります。
    • 一 私たちは、日本型直接支払制度を有効に活用し、地域全体で支え合いながら、持続可能な地域づくりを目指します。
    • 一 私たちは、やすらぎや癒しをもたらす日本の原風景である棚田の大切さを、都市住民にも発信して、農村と都市とが共生する社会を目指します。

    平成26年10月24日

    第20回全国棚田(干枚田)サミット

  • 2013 和歌山県 有田川町 第19回 平成25年11月8日(金)~9日(土)

    第19回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    先達は、この地に居を構え、生きていくため、自然に従い、時には闘いながら、長い年月をかけて大地を守り、営々と稲作を続けてきた。

    そして今、私たちの棚田は、人々の生き方や歴史をも雄弁に語りかけてくれる。

    現在、日本の各地では、保存会や協力者の努力により、棚田の持つ美しさが日本の原風景として評価され、オーナー制の実施やボランティア活動の受け入れなど、多くの取り組みが活発化している。

    しかし、棚田を有する中山間地域では、農作物価格の低迷や厳しい営農条件によって、耕作放棄地が拡大し、鳥獣害被害が激増するなど、農業を営む者たちの努力だけでは、次代へ継承することが困難になっている。

    また、わが国のTPP交渉への参加は、実質国内総生産を3兆2干億円押し上げるのに対し、逆に農業分野の生産額を3兆円も減少させることになる。

    この状況は、中山間地域だけでなく、各地の農村集落を存続の危機にさらし、日本全体を大きく変貌させる可能性が高い。

    このような状況の下、本サミットは、棚田・段々畑を含めた中山間地域の経済性だけでは語りきれない真の価値を共有し、話し合い、選択する機会を私達に与えた。

    私たちは、全国からこの地にお越し頂いた方々と共に、棚田が何故美しいのかという原点に立ち戻り、日本農業は日本人が自らの判断、選択によって「支え、守り、つなぐ」という意識の高揚に努めたい。

    ここに、日本各地の棚田や段々畑に関わる皆様とともに次のことを確認し、和歌山県有田川町で開催された第19回全国棚田(干枚田)サミットの共同宣言といたします。

    • 一 私たちは、棚田で安全・安心な食糧を生産し、多面的機能と文化的景観を継承します。
    • 一 私たちは、棚田が持つ公益的機能を積極的に発信し、都市と農村との交流や、環境学習などの活動に取り組んでいきます。
    • 一 私たちは、中山間地域等直接支払制度、農地・水保全管理支払交付金制度などを有効に活用し、国土の保全に努めるとともに、「日本型直接支払制度」の法制化を強く求めます。
    • 一 私たちは、日本の貴重な財産である棚田を受け継ぎ、自然と人が関わった棚田の重要性を未来へ伝えていきます。

    平成25年11月9日

    第19回全国棚田(干枚田)サミット

  • 2012 熊本県 山都町 第18回 平成24年10月19日(金)~20日(土)

    第18回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    棚田が存在する中山間地域では、古くから主食の米を増産するために急峻な山野を開墾し、水路を開削して棚田を作り上げてきました。

    この棚田に、永年に亘って幾重にも様々な人々の手が加わり続けた結果、それぞれの地域で特有の景観が醸成されてきました。

    また、棚田を潤している水は、湧き水や山間から流れ出る河川の水を利用してきた結果、清冽な水で育まれた多様な生物が数多く生息しており、地域の豊かな環境を保持しています。

    これらが今日、農村景観として評価され、全国的に棚田保全の意識が高まっています。しかしながら、棚田をかかえる多くの中山間地域では、農林業の不振によって過疎化と農業経営者の高齢化が進み、加えて、耕作放棄地の拡大や鳥獣害の増加など、地域の不断の努力だけでは、解決できない厳しい状況となっています。

    今回、全国からお越し頂いた方々と共に、我が国の農業を象徴する棚田が有する多面的な機能を継承し、次世代の子どもたちへと引き継ぐ端緒とするため、併せて、中山間地の発展と我が国の農業振興へと繋げることを目的として、第18回全国棚田(千枚田)サミットを先人たちの営々たる営みの痕跡が残るこの熊本県山都町で開催いたしました。

    ここに、各地の棚田に関わる皆様とともに、次のことを確認し、共同宣言といたします。

    • 一、私たちは、新たな棚田の担い手の育成・確保を図るとともに、食糧の生産・多面的な機能や文化的な景観の維持・管理を行い、次世代へと継承するための取組みを 継続していきます。
    • 一、私たちは、棚田が米の生産の場であると同時に、多様な生き物を今日まで数多く育んできた環境に優しい地域の資源であることを再確認し、教育や体験学習の場として有効に活用していきます。
    • 一、私たちは、農商工連携や、都市住民との交流等を図りながら、相互に理解・協力する場を創出し、我が国における産業の並立と地域の活性化を目指します。
    • 一、私たちは、棚田の持つ多面的な機能の維持、発揮のため、中山間地域等直接支払制度や農地・水・保全管理支払交付金制度、戸別所得補償制度の拡充を求めるとともに、これらを有効に活用し、営農の維持、地域内の連携を図りより良い活動に取り組みます。
    • 一、私たちは、棚田領域における一体的な機能を維持し、棚田景観を守るための制度拡充を求めるとともに、棚田エリアの転作等について緩和へむけた政策の転換を求めていきます。

    平成24年10月20日

    第18回全国棚田(千枚田)サミット

  • 2011 徳島県 上勝町 第17回 平成23年10月28日(金)~29日(土)

    第17回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    先人が血と汗と涙で営々と耕し、一枚一枚築き上げてきた棚田は、日本の稲作文化の中で形成されてきた地域の遺産であり、そこには地域の歴史・文化・伝統が深く刻まれ引き継がれています。

    棚田に立つと、山々から湧き出る清水は一杯に満ち、分水嶺から吹き下ろす風は水面を揺らし、やがて大地の恵みを私達に与えてくれます。

    この貴重な地域の遺産を後世に引き継いでいくことは、今を生きている私達に課せられた使命であり、責務であります。

    しかし、棚田を取り巻く現状は厳しく、この地域の遺産も、そこに住む人々の少子・高齢化と過疎の進展により、私達の不断の努力だけでは、維持、保全することは非常に困難な状況となっています。

    また、東日本大震災による未曾有の地震・津波・原子力発電所事故に伴う放射能被害の現実は、これまでの生活様式や社会の仕組みに対して一度立ち止まって、持続可能な再生エネルギーなどを考える機会を与えてくれています。

    ここ上勝町は、「持続可能な地域社会」をつくる大きな目標を掲げ、ゼロ・ウェイスト政策(無駄を無くす)を日本で最初に宣言し推進しています。

    持続可能な地域社会の基盤は、持続可能な農業の推進であり、棚田を持続的に守り育て、将来に引き継ぐことができるよう、第17回全国棚田(千枚田)サミットを環境の町上勝町で開催いたしました。

    ここに、全国の棚田に携わる皆様とともに次のことを再確認し、共同宣言といたします。

    • 一. 私達は、棚田の食糧生産・国土保全・水源涵養・洪水調節・文化的景観などの多面的機能の維持保全を図り、後世に継承していきます。
    • 二. 私達は、持続可能な地域社会をつくるために、棚田の担い手を確保、育成するとともに、先人が営々と築き上げてきた棚田の保全に努めます。
    • 三. 私達は、地域の再生を図るため、農林水産業をはじめ、異業種の人々と協働し、地域の資源を活かした産業により、都市との交流を深め、相互に理解、協力し合い、活性化を目指します。
    • 四. 私達は、生物多様性を再認識し、他の動植物との共生を図るとともに、環境学習や体験学習などの場として、棚田を積極的に活用していきます。
    • 五. 私達は、棚田の多面的機能の維持、発揮のため、中山間地域等直接支払制度や農地・水保全管理支払交付金制度、農業者戸別所得補償制度などを有効活用し、集落の再生を目指します。

    平成23年10月29日

    第17回全国棚田(千枚田)サミット

  • 2010 静岡県 松崎町 第16回 平成22年10月22日(金)~23日(土)

    第16回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    先人が孫子のことを思い営々と耕し、一枚一枚築き上げた棚田は、生産の場のみならず、 美しい景観と恵み豊かな自然を有しています。棚田は地域の歴史が刻まれたかけがえのな い日本の財産であり、それを後世へ引き継いでいくことは、今を生きる私たちの使命です。

    しかし、農業者の高齢化や中山間地域の過疎化など棚田を取り巻く現実は厳しく、地域 の不断の努力だけでは、維持・保全することは大変困難な状況となっています。

    ここ、松崎町石部の棚田は、一度原野と化したものを多くの地域住民の手で復田し、農 作業を通じた都市住民との交流や、大学や企業等との協働による保全活動により輝きを甦 らせたものです。

    この棚田を持続的に守り育て、将来の世代へ引き継いでいくため、棚田保全活動の意義 や必要性を全国の人々と共有し展開すべく、今回、静岡県松崎町に関係者が集い、第16回 全国棚田(千枚田)サミットを開催いたしました。

    石部の棚田(石部赤根田村「百笑の里」)に込められた、棚田に携わる全ての人の笑顔と 賑わいの声が溢れる地域が全国各地で創りだされることを願い、次のことを確認し、共同 宣言といたします。

    • 一、私たちは、棚田に思いを寄せる様々な入々との協働により、新しい時代の「結い」を 築き、新たな棚田の担い手の育成を図るとともに、持続的な棚田保全活動に向けた体制 を創造します。
    • 一、私たちは、棚田や森林が持つ豊かな生態系や国土保全、水資源かん養などの多面的機 能を再認識し、啓発活動に努め、その機能を永続的に保持できるよう全力を尽くします。
    • 一、私たちは、棚田が米の生産のみならず、生きものを育む命の源であることを再認識し、 未来を担う子供たちに棚田での学習機会を通して、環境適応力や自立心などの「生きる 力」を養うことができるよう、棚田を教育、体験活動の場として積極的に活用していき ます。
    • 一、私たちは、農業関係者だけではなく、商工・観光業などの異業種の人々が相互に連携 して、棚田を含む中山間地域の持つ無限の可能性を引き出し、新たな地域産業を創造す ることで、地域の活性化を図ります。
    • 一、私たちは、棚田の保全や棚田の持つ多面的機能の維持、発揮のため、中山間地域等直 接支払制度や農地・水・環境保全向上対策交付金制度、戸別所得補償制度などを有効活 用しながら、棚田での営農の維持、地域内での連携を強化し、より良き地域活動に取り 組みます。

    平成22年10月23日

    第16回全国棚田(千枚田)サミット

  • 2009 新潟県 十日町市 第15回 平成21年10月16日(金)~17日(土)

    第15回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    棚田(千枚田)は、日本の農の歴史と共に悠久の昔から築き上げられてきた日本の形、 日本の美、日本の宝です。

    今、この棚田(千枚田)が、就農者の高齢化や耕作放棄地の増加などで、多面的価値 の大きさを認識されながらもその存続が危ぶまれる状況となっています。

    そのために、全国の棚田を有する自治体、棚田保全に取り組む団体などが一堂に会し、 農業生産の場としての水田に留まらず、環境保全や文化、歴史遺産などとしての棚田(千枚田)の意義や価値をお互い強く理解し、連携して全国に大きく発信する必要から、新潟県十日町市において第15回全国棚田(千枚田)サミットを開催いたしました。

    そして、平地(都市部)の人々など、多くの国民の理解と合意と協力を得て、棚田(千枚田)の更なる維持、活性化を図らんと、次のことを確認し共同宣言といたします。

    • 一、私たちは、農業・農村の豊かな緑と水そして営みを守り、安全・安心の環境を確実 に保全していきます。また、和み、安らぎ、ゆとりなど真の豊かさを希求する大切 さを、農業・農村社会を通じて都市部等住民にも伝えながら共に拡げていきます。
    • 一、私たちは、棚田(千枚田)をはじめとする農業・農村が持つ自然や文化など多様な 価値を積極的に発信し、グリーンツーリズム等の活動を一層拡充させ、都市部と農 村部等の共生・対流を着実に図りながら更なる地域活性化を推進していきます。
    • 一、私たちは、未来を担う子供たちが自らの郷土に自信と誇りと愛着を持ち続けるため、 農業・農村の営みや自然と係わる体験を拡大していくとともに、環境保全教育、自 然保護活動の普及・啓発にも積極的に取り組んでいきます。
    • 一、私たちは、棚田(千枚田)の保全や多面的機能の維持・確保を充実するために、中 山間地域等直接支払制度や農地・水・環境保全向上対策交付金などの制度を有効に 活用し、地域内での連携を強化し幅広い保全活動を展開していきます。

    平成21年10月17日

    第15回全国棚田(千枚田)サミット

  • 2008 長崎県 雲仙市、長崎市JV 第14回 平成20年10月16日(木)~18日(土)

    第14回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    棚田の風景は、私たちが自然と共生する中で育んできた日本の原風景です。先人の知恵と技術により築かれ、今日まで守り伝えられてきた地域の宝である棚田を、次の世代に引き継いで行くために、農業者だけでなく、地元住民やいろんな活動を通し、支えとなっている都市部住民を含め、棚田での米作りや、なりわいとしての活かし方、近年盛んになってきている体験受け入れ活動のほか、温暖化をはじめとする環境問題、景観保全などの多面的機能に至るまで、棚田のいろんな未来について大いに語り合おうという願いで、長崎市・雲仙市において、第14回全国棚田(千枚田)サミットを開催いたしました。

    棚田の見せる曲線美や四季折々の美しさは、長い間、人々の心に潤いと安らぎを与えてきましたが、一万では、高齢化の進行や担い手不足により、荒廃農地は増加の一途をたどり、棚田を取り巻く環境は、益々厳しさを増しております。しかし、厳しい現実の中でも、農業に魅力を感じ、農村での生活に憧れを抱く国民も増えてきており、更には昨今の食に関する諸問題により、食の安全性の観点から、食料生産の場として、日本農業のこれからが、食料自給率39%という言葉とともに報道される機会が増えてきております。

    農業は多様な産業であり、その多様性をいかに活かし、生活を豊かにしていくか、食料を生産するためだけの農業・農村ではなく、その魅力をどのように活かしていくか、しっかり語り合い、明るく・元気な棚田の未来に向け、次のことを確認し、共同宣言といたします。

    • 1.私たちは、棚田が米を作るためだけではなく、多様な生物の生息場所になるなど自然環境の保全に大きく貢献していることに着目し、棚田とふれあうことによる環境教育や食育を実践し、棚田を活用した教育を推進します。
    • 1.私たちは、農業生産活動を継続することで、良好な景観を形成し、その地域の文化を伝承してきたことにより培われた、様々な技術や知恵を地域内だけでなく、都市部住民にも伝えることにより、交流を活かした保全活動を目指します。
    • 1.私たちは、安全・安心でおいしいお米を生産することはもとより、農業の多様性を活かした産業としての農業の自立を目指し、地域の宝である棚田を次の世代に引き継いでいくため、様々な活動を展開します。
    • 1.私たちは、今、求められている“人間再生の場”としての農山村地域において育まれてきた地域のコミュニティーの継続を、棚田を通じたより良いネットワークの形成と強化により目指します。
    • 1.私たちは、中山間地域等直接支払制度の継続及び、農地・水・環境保全向上対策交付金などの制度を活用し、中山間地域が抱える課題についてともに語り合い、地域内での連携を強化し、様々な保全活動に取り組みます。

    平成20年10月18日

    第14回全国棚田(千枚田)サミット

  • 2007 栃木県 茂木町 第13回 平成19年10月24日(木)~25日(土)

    第13回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    今年も私たちの棚田では、緑色の稲穂が少しずつ色づき、収穫の秋が近いことを教えてくれています。

    クリック一つで大金が手に入るこの時代にあって、急峻な山肌に沿った小さな無数の田を耕し、想像も出来ないほどの労力をかけ、棚田をいつまでも守り続けることは、この地に住み続ける人々のたゆまぬ努力と、それを支える多くの人々の励ましと協力無くしては成しえません。

    「耕して天に至る」と形容される棚田は、その地域の自然と風土から生まれ、こうした先人の努力と数百年、数千年の歴史を誇るがゆえに、悠久の美を作り出し、長い間人々の心のふるさととして、潤いとやすらぎをもたらしてくれるのではないでしょうか。

    一方、生産効率重視の風潮や高齢化、担い手の減少などにより荒廃地化が進み、、棚田を取りまく状況はますます厳しさを増しております。

    棚田は「水のピラミッド」ともいわれ、山から流れ出る水を蓄えゆっくりと地下にしみ込ませ、地すべりを防ぎ、畦や土の水路を自由に行き交うカエルなど多くの生物が住み続ける場として、まさに私達生きとし生ける者はもとよりいのちと暮らしを支える「みなもと」になっています。

    こうした棚田の機能は、国土・環境の保全及び災害の防止に大きく貢献するばかりでなく、今やふるさとを代表する風景の代名詞ともなり、スローライフを求める観光のあり方が多様化する中、都市と農村の様々な交流の場として新たな役割が期待されるようになりました。

    先代から受け継がれてきたこの棚田を、いつまでも絶えることなく次の世代へ繋いでいくため、熱い思いを胸に八溝山麓を仰ぎ見、清流那珂川を臨む「国見」と「入郷」の棚田に参集した私達は、中山間地域のさらなる活性化を目指し、積極的に推進していくことをここに宣言します。

    • 1.私たちは、中山間地域等直接支払制度の継続はもとより、農地・水・環境保全向上対策交付金など幅広く制度を利用しながら、自ら新たな行動を起こし保全活動を展開します。
    • 1.私たちは、美しいふるさとの原風景と、生態系の保持などの多面的な機能を増幅させ、人々の心に潤いと安らぎを与えるオアシスとなるよう、農地と水を守り地球環境にやさしい農山村社会を目指します。
    • 1.私たちは、日本人の食糧自給を支え、安心・安全で良質な米を生産する棚田を守り、消費者と生産者が協力して地産地消や食育の活動に取り組みます。
    • 1.私たちは、棚田をはじめとする地域資源を積極的に活用し、オーナー制やボランティア活動など、都市と農山村の交流や自然に接する体験をとおして、地域の活性化を目指します。
    • 1.私たちは、鳥獣害対策や集落営農など、中山間地域が抱える共通課題について、広域的な取り組みを含め積極的に推進します。

    平成19年8月25日

    第13回全国棚田(千枚田)サミット

  • 2006 宮崎県 日南市 第12回 平成18年10月6日(金)~7日(土)

    第12回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    私たちは、今年も棚田に集いました。そして今年も、この秋の澄んだ空気の感触と、微かな風に稲穂が奏でる心地よい響きとを共有し、語りあいました。

    この棚田に広がる稲穂は、私たちの長い人生において心と身体を支えてくれる貴重な命の糧です。ショーケースに並べられたものが容易に手にできるこの時代において、私たちが自ら口にする食糧をつくり出す現場に居合わすことへの感動を覚えずにはいられません。食糧とは本来、水平線の彼方のいわば私たちの目に見えない場所で積まれ運ばれてくるものではなく、日照りや風雨に耐えながらこの国土にて生み出されるものであったはずです。

    昨今、この棚田は農業生産活動のみならず、国土の保全や水源の涵養、良好な景観形成などといった多くの機能を持つものとして注目されるようになりました。思えばこの多面的な機能というものは、潤いに満ちた土壌や遠くまで見通すことのできた里山の景色といった大切なものを経済成長の坂道の途中で肩から降ろし、登りつめた挙句に気付かされたものばかりなのではないでしょうか。

    私たちの先輩方が汗と涙で石を積み造り上げた棚田は、今この平成の世において日本が無くしてしまったものを映し出し、あるべき姿へと導く「道しるべ」の役割をも果たしているようにさえ想えてくるのです。

    来年も、また次の年も集い、語りあいましょう。そして、ここ坂元棚田をはじめとした日本各地のこの「道しるべ」が、効率重視の風潮や担い手の減少といった向かい風によって傾いてしまわないように、手をつなぎ、幾重もの輪をつくり、守っていこうではありませんか。

    結びに、次のことを確認し、未来に向け積極的に推進していくことを誓い、共同宣言とします。

    • 1. 私たちは、日本農業が国民の食糧を生み出し、さらに棚田がその生産の場であり続けるよう、生産者と消費者とが手を組み、地産地消や食育の活動に取り組んでいきます。
    • 1. 私たちは、中山間地域の振興と繁栄を目指す制度の確立を望みながら、自ら行動し幅広い保全活動を展開します。
    • 1. 私たちは、先輩方の汗と涙によって作り、守られてきた国民の共有財産である棚田を文化的景観の地として後世に伝えていくための幅広い活動を展開します。
    • 1. 私たちは、棚田や山林が持つ、水源の涵養、良好な景観形成といった多面的な機能をさらに発揮させ、緑と水を守りながら棚田が教育や環境において日本人の心の拠り所であり続けるよう活動します。
    • 1. 私たちは、棚田をはじめとする地域資源を積極的に活用し、棚田と都市とが共生・対流する農山村社会の実現に向け、人の絆を大事にした地域づくりを目指します。

    平成18年10月7日

    第12回全国棚田(千枚田)サミット

  • 2005 愛知県 鳳来町(現 新城市) 第11回 平成17年9月1日(木)~2日(金)

    第11回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    急峻な山肌や丘陵地に拓かれた棚田は、先人の知恵と努力によって生まれました。先人の汗と涙が染み込んだこの地を守り続ける生産者の強い決意とたゆまぬ努力によって、今年も棚田は黄金色に染まり、たわわに実った稲穂を育む母なる農地となりました。

    その陰には、幾度かの土石流災害などに遭いながらも、営々と復旧に努めた先人の苦労と生産者の努力があることを忘れてはなりません。

    この棚田が見せる曲線美と色彩は、四季折々の景観の美しさ、日本の原風景として長い間人々の心に潤いと安らぎを与えるオアシスとなっています。

    一方、棚田を守ろうとする農山村にも生産効率重視の風潮に加え、高齢化の進行や担い手の減少などにより荒廃地化が進み、棚田を取りまく状況は、ますます厳しさを増しております。

    しかし、こうして先人から受け継がれてきた棚田そのものの持つ役割が、近年大いに見直されてきました。

    農業生産活動のみでなく、国土の保全、水源かん養、良好な景観形成など多面的な機能への期待に加え、今日では、保全活動の促進のための都市住民との交流も始まり、新たな利活用に向けた取組みがなされています。

    山(緑)と水、棚田とともに活きる「四谷の千枚田」に、棚田への熱い思いを抱いて参集した私たちは、中山間地域のさらなる維持活性化を目指し、次のことを確認し積極的に推進することを宣言します。

    記>

    • 1 私たちは、中山間地域等直接支払制度のより良い確立を望み、知恵を出し合い、自ら新たな行動を起こし幅広い保全活動を展開します。
    • 1 私たちは、棚田をはじめとする地域資源を積極的に活用し、都市と農山村の交流や自然に接する体験を通じ、グリーンツーリズムなどのあらゆる方法で地域活性化を目指します。
    • 1 私たちは、先人の知恵と努力と多くの人々の手によって守られてきた棚田、文化的景観の地であり国民の共有財産である棚田を後世に伝えていくため、より多くの人々の理解と支援を得られるように幅広い活動を展開します。
    • 1 私たちは、棚田や山林が持つ水源のかん養、良好な景観形成などの多面的な機能を増幅させ、人々の心に潤いと安らぎを与えるオアシスとなるよう、緑と水を守り地球環境にやさしい農山村社会を維持します。
    • 1 私たちは、より多くの人々に棚田保全のネットワークを広げ、棚田と都市が共生・交流する、農山村社会を実現するため努力します。

    平成17年9月3日

    第11回全国棚田(千枚田)サミット

  • 2004 佐賀県 相知町(現 唐津市) 第10回 平成16年9月3日(金)~4日(土)

    第10回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    急峻な山肌に拓かれた棚田を見ると思う
    祖先の大変な苦労と知恵によって一枚一枚の田が生まれ
    稲を育む母なる農地となったことを
    棚田に一歩足を踏み入れると思う
    祖先の汗と涙が染み込んだこの地を守り続ける生産者の
    強い決意とたゆまぬ努力を

    今年も棚田は黄金色に染まり たわわに実った稲穂は大切に収穫される

    忘れてはならない
    その陰に祖先の苦労と生産者の努力と
    そして棚田保全に共感した多くの人々の励ましと協力があることを

    棚田サミットがわが国で初めて開催されて十年
    棚田の保全と活用のためにさまざまな取り組みが活発に展開され
    棚田を守りたいという情熱が各地に広がりつつある
    しかし やむを得ず耕作放棄となり 荒廃していく棚田は後を絶たない
    一方 私たちの食生活は豊かで多様になったが
    わが国の食糧自給率は伸び悩み 多くを他国に依存している

    記念すべき10回目のサミット開催地「蕨野の棚田」に全国から集まった私たちは
    農業の大切さや食生活・食文化についての意識を高めるとともに
    中山間地域のさらなる維持活性化を目指して
    次のことを確認し 積極的に推進することを宣言する

    • 1.私たちは、中山間地域等直接支払制度の継続を熱望するとともに知恵を出し合い、自ら新たな行動を起こし幅広い保全活動を展開する
    • 1.私たちは、棚田の主生産物であり、世界的に重要な食糧であるコメの役割を理解し安全で良質な食糧を生産し、人々へ提供することを期する
    • 1.私たちは、日本の食糧自給率向上のため国民の食糧消費のあり方を見直しコメを中心とした日本型食生活の啓発や地産地消の取り組みを活発にする
    • 1.私たちは、文化的景観の地であり国民の共有財産である棚田を後世に伝えていくためより多くの人々の理解と協力を得るよう活動を強化する
    • 1.私たちは、日本を支える産業は『農業』であることに自信と誇りを持ち互いに響きあい、一致協力して地域発展に邁進する

    平成16年9月4日

    第10回全国棚田(千枚田)サミット

  • 2003 岐阜県 恵那市 第9回 平成15年9月5日(金)~6日(土)

    第9回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    私たちの棚田では、生産者の棚田を守り受け継いできた強い決意と努力、そして多くの棚田を支える人々の励ましと協力により、今年も見事に黄金色の稲穂をつけてくれました。

    この棚田がみせる曲線美や四季折々の美しさは、日本の原風景として長い間、人々の心に潤いと安らぎを与えてきました。

    一方、棚田を守ろうとする農山村にも生産効率重視の風潮に加え、高齢化の進行や担い手不足という荒波が押し寄せ、荒廃農地は増加の一途をたどり、棚田を取りまく状況は、ますます厳しさを増しております。

    しかし、良好な棚田景観には国土を守り、水源のかん養や生態系の保全など棚田が持つ多面的な機能があり、こうした地域の自然条件に調和した棚田の果たす大きな役割が次第に評価され、保全等の活動に加え、新たな利活用に向けた取組みが模索されています。

    棚田とともに生きるふるさと、恵那「坂折棚田」の地に、棚田への熱い思いを抱いて参集した私たちは、中山間地域のさらなる維持活性化を目指し、次のことを確認し積極的に推進していくことを宣言します。

    • 1.私たちは、中山間地域等直接支払制度の継続と、より良い制度の確立を切望し、現行制度を積極的に活用しながら幅広い保全活動を展開します。
    • 1.私たちは、棚田や山林などが果す水源かん養や洪水防止などの公益的機能に対する国民の理解と合意を得るための活動を強化します。
    • 1.私たちは、棚田をはじめとする地域資源を積極的に活用し、都市と農山村の対流や自然体験の場として位置付け、グリーンツーリズム等あらゆる手法で地域活性化を展開していきます。
    • 1.私たちは、棚田などの農山村文化の価値を広く見直し、21世紀を担う子どもたちへの地域教育として、農作業や自然に対する体験学習を積極的に取り入れていきます。
    • 1.私たちは、より多くの人々に棚田保全のネットワークを広げ、棚田と都市が共生・対流する、農山村社 会を実現するために努力します。

    平成15年9月6日

    第9回全国棚田(千枚田)サミット

  • 2002 千葉県 鴨川市 第8回 平成14年8月30日(金)~9月1日(日)

    第8回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    私たちの棚田は、今年も天の恵みを受け黄金色の波がなびいています。

    先人の英知と弛まぬ努力により、営々と受け継がれてきた棚田での米づくり。

    この棚田景観は国土を守り、生態系を維持し、私たちの生活に潤いと活力を与えてくれる農村の原風景であり、日本人の心のふるさとです。

    近年、生産効率を追求する稲作の中で、棚田は次第に耕作が放棄され、雑草に覆われ畦が崩れ、無残な姿を日本各地でさらすようになっています。

    しかし一方、生産者の真撃な努力に加え、多くの人々の励ましと協力により、棚田の持つ多面的な機能が評価され、ゆっくりとではありますが保全並びにその活用に向けた、新たな展開が訪れています。

    東京から一番近い棚田の里「大山千枚田」の地に、棚田への熱い思いを抱いて全国から集った私たちは、中山間地域の更なる活性化を目指し、次の内容を確認して、積極的に推進していくことを宣言します。

      1.私たちは、棚田が持つ公益的機能が適正に評価され、その維持にかかる制度の確立に向け、現行の中山間地域等直接支払制度を活用しながら、幅広い保全活動を展開します。
    • 1.私たちは、棚田を核とする多様な地域資源を積極的に活用し、中山間地域の更なる活性化を図ります。
    • 1.私たちは、農業や自然に接する体験を通じて、将来を担う子供たちが新しい世界を発見していくように力を注ぎます。
    • 1.私たちは、棚田や山林が持つ保健と保養の機能を増幅させるため、水と緑を守り地球にやさしい農村社会の維持に遭進します。
    • 1.私たちは、一人でも多くの人に棚田保全のネットワークを広げ、棚田と都市が共生できる社会を実現するために努力します。

    平成14年8月31日

    第8回全国棚田(千枚田)サミット

  • 2001 石川県 輪島市 第7回 平成13年8月31日(金)~9月1日(土)

    第7回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    21世紀を迎え、今年も私たちの棚田は黄金色(こがねいろ)の稲穂をつけてくれました。

    私たちは、その実りの陰に、棚田を受け継ぎ守り続けてきた生産者の強い決意と努力に加え、多くの人々の励ましと協力があることを忘れてはなりません。

    棚田の1枚1枚は小さく、蓄える水もわずかにみえますが、それが集まることにより、営々と日本の国土を守り、虫や草木そして人間の命を育んできました。

    先人の優れた知恵と努力によって築き、守られてきた棚田が持つ大きな役割を改めて見直すとともに、次の世代に引き継ぐことが私たちの責務であります。

    日本海を渡る心地よい風に稲穂が揺れる「白米(しろよね)の干枚田」を抱えるここ輪島の地に参集した私たちは、目の前に広がる大海原のように、棚田の永遠(とわ)なる継続を願い、次のことを確認し、積極的に推進することを宣言します。

    • 1 私たちは、中山間地域等直接支払制度等を広く活用し、棚田保全活動を強化します。
    • 1 私たちは、先人の知恵と努力と多くの人々の手によって守られてきた棚田を後世に伝えていくため、より多くの人々の理解と支援を得るよう幅広い活動を展開します。
    • 1 私たちは、棚田が持つ水源かん養や洪水防止等の公益的機能に対する国民の理解と合意を得るための活動を強化します。
    • 1 私たちは、人と人とのふれあいを大切にし、棚田を核とした農村と都市との交流による地域活性化活動に邁進します。

    平成13年9月1日

    第7回全国棚田(干枚田)サミット

  • 2000 福岡県 星野村(現 八女市)
        浮羽町(現 うきわ市)JV
    第6回 平成12年9月13日(水)~14日(木)

    第6回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    私たちの棚田では今年も、生産者の努力そして多くの棚田を支える人々の力を集めて、見事に黄金色の稲穂をつけました。この棚田のある農村を21世紀に引き継ぐ責務を改めて痛感しています。

    全国棚田(千枚田)サミットが始まって6年が経過し、棚田に思いを寄せる人々の輪は着実にその広がりを見せ、全国各地で具体的な取り組みが生まれ始めています。その一方で、荒廃農地は増加の一途をたどり、棚田を守ろうとする農村にも但い手不足という荒波が押し寄せ、棚田を取り巻く状況はますます厳しさを増しています。

    しかし、私たちは、地域の自然条件に調和し、日本の原風景ともいえる「小さな棚田」が果たす国土保全や環境保持などの多岐にわたる「大きな役割」をここで改めて評価し直さなければなりません。

    初めての共同開催となった浮羽と星野の地に棚田への熱い思いを抱いて集まった私たちは、21世紀が「棚田新世紀」となることを目指して、次のことを確認し、積極的に推進していくことをここに宣言します。

    • 1 私たちは、棚田を安全でおいしい米を生産する現役の農地として守り続けるために、中山間地域等直接支払制度等を広く活用しながら、棚田保全活動を強化します。
    • 2 私たちは、棚田や山林の果たす水源涵養や災害防止などの公益的機能を適正に評価し、その維持にかかる制度の確立に向け、より多くの国民的理解と含意を得るため幅広い活動を展開します。
    • 3 私たちは、棚田の広がる素晴らしい農村空間を多様性に富む生態系の宝庫として守り、地球にやさしい農村社会を築いていきます。
    • 4 私たちは、棚田や石垣などの農山村文化の価値を広く見直し、新世紀を担う子どもたちの地域教育にとりいれていきます。
    • 5 私たちは、棚田を都市と農村の交流や自然体験の場として位置づけ、グリーンツーリズム等あらゆる手法で地域活性化を展開していきます。

    2000年(平成12年)9月14日

  • 1999 三重県 紀和町(現 熊野市) 第5回 平成11年9月18日(土)~19日(日)

    第5回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    棚田(千枚田)は遥か昔から、先人たちの手によって一鍬づつ大地を起こし石を積み上げ、土をあてがい営々と築かれてきた。
    以来、休むことなく水を貯え、稲の穂を育んできた。
    全国1千余の市町村に広がるこの棚田は、地域の自然条件に調和し急峻な山肌になだらかに重なり合い、田から田へと水を貯え治山治水の役割や、地域の生態系を守り、人々の暮らしを潤し、やがて海をたどる。
    あらゆる生命の源ともいうべき重要な役割を果たしている。

    先人達が残してくれた文化遺産でもあるこの棚田を守り保全していくことは私達に課せられた当然の責務である。

    しかし、棚田の維持保全には多くの方々の理解と協力なくしては到底果たし得ない。
    今年も棚田には黄金の稲穂が棚田を渡る風に波うっている。

    歴史の重みを秘めたこの紀州の地でこの棚田を守ろうとする同じ思いを抱く私達は来るべき21世紀へ確実に継承させるべく次のことを確認し積極的に推進することをここに宣言する。

    • 1 棚田(農山村)の大切さとその必要性について、同じ想いを抱く者たちがしっかりと連携し、研究を深めるとともに、多くの国民に理解を得るための幅広い活動を展開します。
    • 2 棚田を中心とする農山村社会の果たしている国土保全や生活・保健環境等の公益的な機能を適性に評価し、その維持発展にかかる制度の更なる確立運動を展開します。
    • 3 農山村社会における農業や自然に接する体験を通じて、将来を担う子供たちの教育に力を注ぎます。

    1999年(平成11年)9月19日

  • 1998 新潟県 安塚町(現 上越市) 第4回 平成10年9月19日(土)~20日(日)

    第4回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

    今年も私たちの棚田は、天の恵みを受けて見事に黄金色の穂をつけ、収穫の秋を迎えました。

    私たちの守る棚田は、農村の原風景であり、日本人の心のふるさとであります。そのふるさとが失われつつあり、そこにたずさわってきた人々が農業から離れ「耕さなく」なってきています。そこには荒廃した水田が目立ち災害発生の原因ともなっています。

    棚田に広がるすばらしい農村空間は、生態系が維持され、虫も草も花も稲も小川も人もみんな生き生きとしています。水を貯え、平野をうるおし、海を創る生命の源でもあり、もしこの棚田の機能がなくなったらどうなるのでしょうか。食料も水も山の幸も海の幸も文化もみんななくなってしまいます。

    私たちは、棚田のもつ多面的な機能を発揮させ、21世紀への光輝く農業にするために、次の事項を推進し、具体的に行動を起こすことをここに宣言します。

    • 1 私たちは棚田を耕し、中山間地の日本農業を活気と魅力あるものにします。
    • 1 私たちは緑を守り、地球にやさしい農村社会を築きます。
    • 1 私たちは棚田をとりまく環境の有効利用をはかり、農村空間活用型の農業を展開します。
    • 1 私たちは農業や自然に接する体験を通じて、子どもたちの教育に力を注ぎます。
    • 1 私たちは常に棚田間題を提起し、その解決に努力をします。
    • 1 私たちは1人でも多くの人々に、ネットワークを広げ農村と都会の共存社会の実現に努力します。

    1998年(平成10年)9月

  • 1997 長野県 更埴市(現 千曲市) 第3回 平成9年10月15日(水)~16日(木)
  • 1996 佐賀県 西有田町(現 有田町) 第2回 平成8年9月10日(火)~11日(水)
  • 1995 高知県 梼原町 第1回 平成7年9月28日(木)~29日(金)

これからの開催地

  • 2021 滋賀県 高島市 第27回 2021年 未定
  • 2020 山形県 大蔵村 第26回 2020年未定